「湿気で髪が広がる人と、広がらない人では何が違うのでしょうか?」
髪の広がり方には、湿気の影響を受けやすいかどうかだけでなく、クセの強さや髪の太さ、ダメージ、毛量、乾かし方など、さまざまな要因が関係しています。
まず、髪の内部には水分を吸収しやすい部分と、吸収しにくい部分があります。その違いによって、湿気を含んだときの髪の動き方が変わります。
クセのある髪は、湿気によって形が変わりやすく、うねりや広がりが目立ちやすい傾向があります。一方で、比較的まっすぐで水分の影響を受けにくい髪は、湿気による変化を感じにくいことがあります。
ただし、「クセ毛だから必ず広がる」とは限りません。クセが強くてもまとまりやすい方がいる一方で、クセが弱くても髪のダメージや毛量、乾かし方によって広がりが気になる方もいます。
そのため、髪が広がる原因を一つに決めつけないことが大切です。現在の髪の状態を確認し、湿気の影響を受けやすい部分や、ダメージによって水分を含みやすくなっている部分などを見極めたうえで、対策を考える必要があります。
対策としては、髪をしっかり乾かすことや、髪の状態に合ったヘアケアを取り入れることが基本です。広がりやうねりが強い場合は、トリートメントや縮毛矯正など、髪の状態に合わせた施術を検討することもできます。
湿気で髪が広がる場合も、原因が分かれば対策の選択肢は増やせます。
「自分の髪はなぜ広がるのだろう」と気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。
「夏は広がるのに 冬はパサつくんです。」
季節によって髪の扱いやすさが変わる方は
多いと思います。
実は 髪は季節によって同じ状態ではありません。
夏は湿度が高く 汗もかきやすいため 髪が水分の影響を受けやすくなります。
特にクセがある髪は 湿気によって形が変わりやすく 広がりやうねりが気になりやすくなることがあります。
一方で冬は空気が乾燥しやすく 髪の水分が失われやすくなります。
そのため パサつきや静電気が気になりやすくなることがあります。
ただし 季節だけが原因とは限りません。
髪のダメージや普段の乾かし方 カラーや縮毛矯正の履歴なども関係しています。
だからこそ 季節によってケアを少し変えることが大切です。
夏は湿気対策。
冬は乾燥対策。
同じ髪でも 季節に合わせて考え方を変えることで 扱いやすさが変わることがあります。
最近髪がまとまらないと感じる方は 季節の変化も一つの原因かもしれません。
「カラーをすると いつも赤みが出やすいんです。」
そんなご相談をいただくことがあります。
実は 髪の赤みには メラニン色素が関係しています。
日本人の髪は 黒褐色のメラニン色素を多く含んでいるため 明るくしていくと赤みやオレンジみが見えやすくなることがあります。
例えば ブラウンカラーをしても 赤みが気になる方がいらっしゃいます。
これはカラー剤の色が悪いというより 髪の中にある色素が関係している場合があります。
そのため 赤みを抑えたい時は アッシュやオリーブなどの色味を使って調整することがあります。
ただし どの色味を使えばいいかは 髪の明るさや今の色によって変わります。
同じ赤みでも オレンジっぽいのか 赤紫っぽいのかで 考え方は違います。
だからカラーでは「赤みを消したい」というご希望だけではなく 今の髪がどんな色に見えているのかも大切です。
赤みがあること自体が悪いわけではありません。
暖色カラーでは その赤みを活かすことで ツヤのある柔らかい色を作ることもできます。
髪の色素を知ると カラーの見え方も少し面白くなります。
「髪のツヤって 何で決まるんですか?」
実はツヤは 髪の表面の状態と光の反射が
大きく関係しています。
髪の表面には キューティクルといううろこ状の構造があります。
このキューティクルが整っていると 光が比較的そろって反射しやすくなります。
逆に 表面が乱れていると 光がいろいろな方向に散らばり ツヤが見えにくくなることがあります。
だから同じ髪色でも 表面が整っている髪の方がツヤを感じやすいことがあります。
ただし ツヤがあるからといって 必ずしも髪の内部まで健康というわけではありません。
トリートメントなどで表面の状態が整うことで ツヤや手触りが良くなることもあります。
ここは美容師として大切にしているポイントです。
「ツヤが出た」と「髪の状態が良くなった」は 似ているようで少し違います。
だからこそ 仕上がりの見た目だけではなく 今の髪の状態も見ながら施術を考えています。
ツヤのある髪を目指すなら カラーの色味だけではなく 表面の状態を整えることも大切です。
「髪って濡れるとなんでうねるんですか?」
これもよくいただくご質問です。
実は髪の形には 水分が大きく関係しています。
髪の内部には ケラチンというタンパク質があり その周りには水分が存在しています。
髪が濡れると 水分の影響で髪の内部にある結合の一部がゆるみます。
その代表的なものが 水素結合です。
水素結合は 髪の形を一時的に保つ役割があります。
だから髪を濡らすと 乾いている時とは違う形になりやすくなります。
逆に乾かすと 水分が抜けて水素結合が戻り 髪は乾いた時の形に戻ろうとします。
寝起きに髪がうねっているのも この仕組みが関係しています。
寝ている間に髪が湿ったり 乾いたりすることで その時の形が残りやすくなります。
縮毛矯正では この水素結合だけではなく 髪の内部にある別の結合にも働きかけて 髪の形を整えていきます。
だからこそ「濡らせばクセが伸びる」というわけではありません。
髪の形には 水分だけではなく 髪の内部の構造も関係しています。
髪が濡れるとどう変わるのかを知ると 毎日のドライヤーの大切さも少し見え方が変わるかもしれません。